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医療事務

チーム医療の重要性は?主な職種・役割や課題解決に病院経営者ができること

公開日/2024.08.13 更新日/2026.03.06
目次

医療ニーズが変わりつつある中、さまざまな医療機関でチーム医療を進める動きがみられます。では、チーム医療の体制を整えることには、医療機関側・患者さん側にどのような利点があるのでしょうか。今回は、チーム医療の基本や重要性を踏まえ、体制を整えるメリットやチーム医療を担う職種や役割、医療機関経営者さまができることを解説します。

チーム医療とは?

チーム医療とは、医療に従事する各職種が業務分担や連携を図り、それぞれの専門性を活かしながら患者さん一人ひとりに適した医療を提供する体制です。

チーム医療とは、医師や看護師、薬剤師といった多職種の専門スタッフが知識や技術を出し合い、一丸となって患者さんを支える仕組みです。

全員が共通の目標を持ち、密に情報を共有しながら最善の治療計画を立てることで、一人ひとりの状況に深く寄り添ったケアができます。

各職種の専門性を最大限に発揮して補い合うこの体制は、医療の質を高めるだけでなく、ミスの防止や病気の早期発見など、安全面でも大きな役割を果たします。

参考:厚生労働省「チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書)」

チーム医療の目的・重要性

・医療の高度化・複雑化が進む中で医療の安全性を高め、ヒューマンエラーや見落としを防ぐ
・多様化する患者さん・ご家族のニーズに応える
・多角的な視点で治療方針を検討し、より適切な意思決定につなげる
・医療・介護が連携し、包括的に患者さんやご家族を支える
・入院から退院、在宅医療まで切れ目のない支援を実現する
・超高齢社会を医療・介護・福祉で連携して支える

チーム医療の目的は、高度化・専門化が進む医療現場において、複雑な治療やケアを安全かつ質の高い形で提供することです。各職種が専門性を深めつつ相互理解を図り、情報を共有することで、単独では対応しきれない患者さんやご家族の課題にも向き合えます。

また、患者さんやご家族の多様なニーズに応えるうえでも欠かせない考え方です。超高齢社会を見据え、医療・介護・福祉が地域全体で連携する基盤として、その重要性は一層高まっています。

チーム医療の体制を整える4つのメリット

医療機関においてチーム医療の体制を整えることで、医療の質や患者さんの生活の質を向上できるなどのたくさんのメリットがあります。主な4つのメリットを詳しく見ていきましょう。

医療と生活の質を向上できる

チーム医療の体制を整備することは医療の質を高め、患者さんの生活の質を上げることに役立ちます。病気を抱えると、気持ちが落ち込むこともあるでしょう。さまざまな多職種が協力し、多角的によりよい治療計画を立てることで、患者さんの心身に合わせた迅速な治療を実現できます。

また、チーム医療の体制強化は、疾患の早期発見や早期に治療を開始できるなど予防医療の面でも効果を発揮します。患者さんの生活の質を長期的に向上させるために、チーム医療は欠かせません。

医療従事者の負担を軽減できる

チーム医療の体制を整備することは、医療機関で働くスタッフの負担軽減にもつながります。それぞれの職種が専門知識とスキルを持ち寄って協力するため、個別に対応していたときに比べて業務の効率化を図れるでしょう。

また、各職種の役割が明確になることも見逃せないメリットです。各自の負担が減ることで、長期的な医療提供も可能になるでしょう。

医療の安全性向上を図れる

チーム医療には、情報共有を通じて医療ミスを防止し、安全性の一層の向上を図れるメリットもあります。それぞれの専門職の視点で患者さんを診て、協力しながら治療計画を立てるため、より安全な医療を提供できるでしょう。

専門外の分野に関しては、互いに知識を補い合いながら対応するので、1人のスタッフのみで意思決定をするよりも的確な治療計画を立てやすいです。また、急変時も迅速な対応が可能となり、いざというときに患者さんの命を守ることにもつながります。

収益性の向上が見込める

チーム医療の体制を整えることで、収益性の向上も期待できます。栄養サポートチームや感染制御チームなど、発足するチームの内容によっては診療報酬の加算対象となる場合があります。適切な体制を構築し、診療報酬を算定することで、医療の質を高めながら収益面でもプラスの効果が見込めます。

チーム医療の課題・デメリット

チーム医療には、課題やデメリットもあります。上記3つの点について詳しく解説します。

医療従事者不足で担い手が少ない

医療現場では、医療従事者の不足が深刻な問題になっています。とくに地方や過疎地域で医師や看護師の担い手が不足し、医療サービスの提供自体が困難な状況に追い込まれていることもあるでしょう。人手不足を補うため医療従事者の過重労働も多く、それに伴う医療の質や安全性にも影響がおよんでいるケースもあります。

高齢化社会が進む中、若い世代の医療従事者を確保することが難しく、さらに問題は深刻化しています。チーム医療の体制を整えるためには、まず担い手不足を改善する必要があるでしょう。

多職種連携の教育体制が整っていない

医療機関によっては、多職種連携の教育がうまくできておらず、円滑な協力・連携が困難な場合もあるでしょう。教育や訓練不足から、各職種が専門知識やスキルを最大限に発揮できず、技量に差が生まれやすくなります。

定期的な研修などを通じて、各職種間の役割やチーム医療の重要性を理解することが大切です。教育プログラムの整備と、多職種連携の重要性の認識向上が求められています。

各職種の役割分担が明確でない

チーム医療では、各職種の役割を拡大して対応することで、よりよい治療につながります。しかし、各職種の役割が広がる一方、どこまでがその職種の役割であるかの明確な線引きがありません。不明確な役割分担で、業務の重複や抜け漏れが発生しやすくなる点はデメリットといえるでしょう。

加えて責任の所在が曖昧になると、問題が発生したときの対応が難しくなる可能性もあります。各職種の役割や業務内容をチーム内で明確に定義し、連携を強化することで医療サービスの質を向上できるでしょう。

チーム医療を担う職種とその役割

職種 チーム医療における役割
医師 ・診療全体の方向性を示し、治療方針を統括する
・各職種の専門的意見を踏まえ意思決定を行う
看護師 ・多職種間の情報共有を促進し、連携を調整する ・患者さんの変化や思いをチームに伝える
薬剤師 ・薬物療法に関する専門的視点をチームに提供する
・処方内容の妥当性やリスクを共有する
管理栄養士 ・栄養面から治療・ケア方針を支える
・他職種と連携し、継続的な支援につなげる
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
・リハビリの視点から治療・ケア方針に関与する
・身体機能や生活動作、意思疎通に関する情報を共有する
・退院後や生活を見据えた支援の方向性を示す
臨床工学技士 ・医療機器使用時の安全性確保に関与する
・機器面から治療の円滑化を支援する
臨床検査技師 ・検査結果をチームで活用できる形で共有する
・治療方針判断の根拠を支える
診療放射線技師 ・画像情報を通じて診断・治療を支援する
・機器の安全管理や被ばくのリスク管理を徹底する
医療事務 ・診療や連携が滞りなく進む環境を整える
・情報管理を通じてチームを支える
看護補助者 ・看護師と連携し、現場の円滑な運営を支援する
・患者さんの身近な変化をチームにつなぐ
医療ソーシャルワーカー ・社会的背景を踏まえた支援調整を行う
・院内外の関係機関との連携を担う
介護職員 ・生活の視点から患者さんの状況を共有する
・医療と介護の橋渡し役として関与する

チーム医療には、医師や看護師をはじめ、薬剤師、管理栄養士、リハビリ職、臨床工学技士、医療ソーシャルワーカー、介護職員など、さまざまな専門職が関わっています。

それぞれが専門的な立場から意見や情報を共有し、連携して患者さんを支えます。中でも医師・看護師はチーム医療の中核的な存在であり、診療方針の決定や調整を担う重要な職種です。

多職種が役割を理解し合うことで、より安全で質の高い医療の実現を目指します。

チーム医療の具体的な実践例

医療現場で具体的にどのようにチーム医療が行われるのか、実践例をもとに紹介します。

栄養サポートチーム

主な職種 医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、リハビリテーション専門職 など
主な内容 ・多職種で患者さんの栄養状態を評価し、治療やリハビリの進行状況に応じた栄養管理方針を共有する
・栄養補給方法や投与内容を連携して検討し、回復促進や合併症予防につなげる

患者さんの健康や回復のためには、栄養管理が欠かせません。栄養サポートチームでは、患者さんの栄養状態の改善を図るため、多職種が協力して取り組みます。

医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、リハビリテーション専門職などが連携し、栄養状態の評価や適切な栄養補給方法の提案を実施。栄養管理により、免疫力の向上や回復の促進に寄与するでしょう。

褥瘡管理チーム

主な職種 医師、看護師、薬剤師、理学療法士・管理栄養士 など
主な内容 ・多職種で皮膚状態やリスクを評価し、体位変換や環境調整など予防策を共有する
・褥瘡の状態を継続的にモニタリングし、治療やケア内容を連携して見直す

褥瘡管理チームは、患者さんの皮膚健康についてクローズアップし、褥瘡の早期発見や予防、悪化防止に取り組むチームです。褥瘡を予防するためには、体位変換や適切な栄養管理、皮膚の保湿など、さまざまな方面からのサポートが欠かせません。

医師、看護師、薬剤師、理学療法士などが連携して褥瘡の予防や治療を実施。定期的な評価とモニタリングを行い、そのときの患者さんの状態に応じたケアを提供します。

緩和ケアチーム

主な職種 医師、看護師、薬剤師、心理士、ソーシャルワーカー など
主な内容 ・多職種で身体的・精神的な苦痛を評価し、患者さんの意向を踏まえたケア方針を共有する
・患者さんだけでなく、ご家族の不安や負担にも配慮した支援を連携して行う

緩和ケアチームは、病気に伴う痛みや不安、心理的負担を和らげ、患者さんがその人らしく過ごせるように支えるチームです。

医師や看護師、薬剤師、心理士、ソーシャルワーカーなどが連携して、身体面と精神面の両方からケアを行い、生活の質の向上を目指すためのケアを提供します。患者さんだけでなく、患者さんのご家族にも考慮しながら対応する点がポイントです。

感染制御チーム

主な職種 医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師 など
主な内容 ・多職種で感染症の発生状況を把握し、早期発見と迅速な対応を行う
・院内感染リスクを評価し、予防策や対策手順を共有して感染拡大を防ぐ

感染制御チームは、病院内の感染症予防と制御を専門に行うチームです。患者さんの中には免疫力が低下している方もいるため、病院内での感染制御は非常に重要です。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師など多職種で構成されることが多いでしょう。

感染症の早期発見と迅速な対応、感染拡大の防止策の実施を行い、いざというときに備えます。また、院内感染のリスク評価や、感染症対策のガイドライン作成にも関与します。

医療安全管理チーム

主な職種 医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師 など
主な内容 ・院内で発生したインシデントやヒヤリ・ハット事例を分析し、再発防止策を関係者と共有する
・安全管理の基準や手順を整備し、多職種で遵守と改善を図る

医療安全管理チームは、医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師などが連携し、医療事故の予防と安全な医療提供を目的に活動するチーム体制です。

インシデント事例を共有・分析し、再発防止策や安全手順を整備することで、組織全体の安全意識向上につなげます。継続的な教育や情報共有も活動内容に含まれます。

チーム医療を行ううえで大切なこと

単に連携するだけでは、よりよいチーム医療の体制は築けません。コミュニケーションや各職種が専門性を高めるなど、チーム医療を行う際に大切なポイントを紹介します。

コミュニケーション・連携体制を強化する

チーム医療を効果的に実施するためには、丁寧なコミュニケーションと連携体制の強化が必要不可欠です。定期的にミーティングやカンファレンスを行い、情報と目標を共有して治療方針を一致させましょう。

チームで行っているからこそ、情報の伝達ミスやコミュニケーション不足は、思わぬミスにつながりかねません。積極的に電子カルテや専用のコミュニケーションツールを活用して、情報伝達ミスを防ぐ必要があります。異なる職種同士で信頼関係を構築することこそ、連携体制の強化に重要です。

職種間で尊重する姿勢を持つ

チーム医療を円滑に進めるには、職種の垣根を越えて互いの専門性を尊重し合う姿勢が欠かせません。一人ひとりがプロとしての意見を出し合い、認め合うことで、多職種による質の高い連携が生まれます。

自分たちの視点だけに固執せず、患者さんやご家族にとっての最善は何かを常に問い直し、柔軟に歩み寄ることが大切です。

各職種がそれぞれの専門性を高める

医師や看護師、薬剤師など各職種の専門性を高めることは、よりよいチーム医療の運営につながります。各職種がそれぞれの分野の専門知識・技術を磨くことで、互いの足りない部分を補いながら患者さんの治療方針の決定に役立てられるでしょう。

ひとつの職種だけではなく、どの職種も常に専門性を高める努力が必要です。

各職種が担う役割の範囲を広げる

チームで行うからこそ、役割についての理解は重要です。各職種の役割を明確にし、さらに担当する範囲を広げることでチーム医療の効果をより高められます。ひとつの職種に負担が集中しにくくなる点もメリットです。

たとえば、看護師がリハビリや栄養管理にも関与し、患者さんの全体的な健康をサポートするなど。各職種が各々の専門性を高めつつ、役割を拡大させることで、個別ではなしえなかった、質の高い医療が提供できるでしょう。

【病院経営者向け】チーム医療の課題解決に向けてできること

課題はあるものの、チーム医療は患者さん一人ひとりに適した医療を提供できるなどメリットが多くあります。課題を解決してよりよいチーム医療に取り組むために、5つのポイントをチェックしておきましょう。

職員の教育体制を整備する

チーム医療を成功させるために、職員の教育体制を整備しましょう。各職種が最新の医療技術や知識を習得して専門知識を深めることで、チーム医療全体のレベルアップも図れます。

定期的な研修や勉強会、シミュレーショントレーニングを通じて、座学で終わらせず実践的なスキルを習得する機会を設けることが大切です。また、チームだからこそ難しいコミュニケーションや連携体制も強化しましょう。

教育体制の整備によって職員間のコミュニケーションや連携が向上し、医療の質向上を目指せます。

ひとつの職種に負担が偏らないようにする

さまざまな職種が集まるチーム医療では、特定の職種だけに負担がかからないよう注意が必要です。各職種の役割と責任範囲を明確にし、バランスよく業務分担できるようにしましょう。

とくに役割拡大をすると、どこまでがどの職種の業務であるか範囲が不明瞭になりがちです。過度な負担を防いで、チーム医療だからこそ可能な業務の効率化を目指しましょう。

チームとして目標や役割を明確にする

チームに所属するすべての職員が、目標や役割を明確にして共有しましょう。個人であっても目標や役割が曖昧だと思ったように成果は出ません。チームであればなおさらです。目標や役割を具体的にして、チーム一丸となって取り組むことで、大きな成果を生み出せるでしょう。

さらにチーム内だけではなく、地域の医療機関や関係機関と役割分担・連携を行うことで、超高齢社会にも対応できる包括的なケアを実現できます。地域の行政機関や福祉サービスとも積極的に連携を行い、総合的な生活支援を実現しましょう。

チームの活動を適切に評価する制度を設ける

評価制度の整備は、導入したチームがどのような効果をもたらしたかを明確に把握するうえで重要です。

成果や課題を定量的・定性的に評価することで、改善点が見えやすくなり、次の施策につなげられます。また、公正な評価基準により、現場のモチベーション向上や経営判断の質向上にも寄与します。

チーム医療の評価は、客観的かつ定量的なアウトカム評価が望ましいです。しかし、アウトカム評価は評価が難しい内容も多いため、プロセス評価やストラクチャー評価も併用する必要があります。

評価方法 概要 具体的な評価指標
アウトカム評価 患者さんの状態改善や満足度など最終的な成果を測る ・平均在院日数の短縮
・合併症の減少
・コスト減少 など
プロセス評価 医療行為や業務が適切な手順・方法で実施されているかを評価する ・推奨される治療の実践割合 など
ストラクチャー評価 人員配置や設備、体制など、医療を提供するための基盤が整っているかを評価する ・専門職種の配置
・電子カルテ等の導入有無 など

患者さんが納得して治療を受けられる体制を整える

チーム医療は、何より患者さんが中心であることを忘れないようにしましょう。患者さんが自身の疾患や状態、治療方針をよく理解し、納得したうえで治療を進められるような体制をチームとして整える必要があります。そのためには、患者さんご本人に加え、ご家族の協力が不可欠です。

医師や看護師などの専門職からわかりやすい説明を行い、患者さんとご家族が主体的に治療に参加できる環境を整えましょう。患者さんが納得して治療を進められることは、患者さんの満足度向上にもつながります。

チーム医療を推進するツールを活用する

各職種の連携や業務を円滑に進めるためのツールを導入してみましょう。カンファレンスなど直接集まって情報を共有することは大切ですが、チーム医療では多種多様な専門性を持ったスタッフが集まります。それぞれ他の業務もあるため、時間が合わないこともあるでしょう。

情報共有の漏れを防ぐために、コミュニケーションツールや情報共有ツールなど、業務の効率化につながるツールの導入がおすすめです。電子カルテシステムや電子処方箋なども有効な手段といえます。

チーム医療に関するQ&A

ここでは、チーム医療に関するよくある質問に回答しています。

Q.チーム医療における看護師の役割は?

A. 患者さんの状態を把握し、多職種間の調整や情報共有を通じて安全で継続的なケアを支えることです。

看護師は患者さんと接する機会が多く、細かな変化を捉えてチームに伝える役割を担います。また、他職種と連携しながら治療計画やケア方針の調整に関わり、患者さんとご家族の不安・悩みへの対応や安心感の提供にも寄与します。看護ケアを通じて治療全体の質向上を支える存在といえるでしょう。

Q.チーム医療の体制を整えることは経営にどう影響する?

A. 業務効率化と職員負担の軽減を通じて、医療の質と収益性の両面によい影響をもたらします。

多職種で役割分担と連携を進めることで、業務の重複や属人化を防ぎ、現場の負担軽減につながります。加えて、要件を満たしたチームの設置により診療報酬の加算を算定できる場合もあり、収益向上による経営の安定や持続的な医療提供を支える要素にもなるでしょう。

Q.チーム医療の体制を整える際、まず何から対応を始めるべき?

A. 自院の現状の医療提供体制や職種間の連携状況を正しく把握することから始めましょう。

現状の体制や連携の強み・課題を明らかにすることで、自院に必要なチームの発足や教育計画を明確にできます。そのうえで、機能に応じた専門チームの整備や職員のスキルアップを進め、連携の質と医療の安全性・効率性向上につなげることが重要です。

Q.自院に必要な医療チームはどのように選定すればよい?

A. 病床機能や診療内容など自院の機能に基づいて選定しましょう。

急性期や回復期、慢性期などの役割によって、求められるチームは異なります。患者層や提供している医療の特性を整理したうえで、医療安全管理者や感染対策、栄養管理など優先度の高い分野から整備を進めることで、無理のない体制構築につながります。

チーム医療で実現する、質の高い医療と持続可能な病院経営

チーム医療は、多職種が専門性を活かして連携することで、医療の質や安全性、患者さんの満足度を高める重要な体制です。一方で、人材不足や教育体制、役割分担などの課題もあり、経営視点での整理と支援が欠かせません。自院の機能や現状を踏まえ、段階的に体制を整えることが、持続可能な医療提供につながります。

チーム医療の推進には、現場だけでなく経営面からの支援も重要です。ソラストでは、医療機関経営支援サービスを中心に、経営者さまをサポートする多数のサービスを展開しています。病院経営者さまや開業医さまの状況に合わせて適切な支援を提供しますので、体制整備や課題解決にお悩みの方はぜひご相談ください。

著者プロフィール

著者:ソラストオンライン
医療事務コラム執筆担当
医師や医事課のみなさまをはじめとする医療従事者の皆様に、お役立ち情報を発信しています。
監修者:櫻井 寛司
医療法人の理事・理事長補佐として経営管理、財務、人事・労務、医師採用まで幅広く統括。 介護保険制度の開始当初から訪問介護・看護・リハ、デイケア、介護医療院など多様な医療・介護サービスの運営に携わる。 地域包括支援センター管理者や有料老人ホームの経営顧問も務め、地域医療・介護の体制づくりに貢献。 日本医療機能評価機構のサーベイヤーとして医療の質向上に取り組むほか、三次救急での臨床経験とMBAを背景に、実務と学術の両面から医療経営や介護制度に関する専門的な提言を行う。 2025年有限会社ラピモルト設立 代表に就任 医療福祉経営支援・研修支援会社 顧問先5社 2025年財団法人 IGP協会 理事

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