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看護助手はどんな人が向いている?開業医・病院経営者目線で解説

公開日/2025.02.10 更新日/2025.02.10

現場の業務効率化のため、「看護助手」の採用を考える経営者さまも多いでしょう。しかし、「どのような人物が看護助手に向いているのか」見極めが難しいと悩むケースもあるはず。今回は、看護助手を採用する上で押さえておきたい、看護助手に向いている人・向いていない人の特徴を病院経営者・開業医目線で解説していきます。

看護助手に向いている人の特徴8選【採用時のチェックポイント】

看護助手は資格が不要な職種であるため、採用時の主な判断基準は「看護助手の適性」がカギです。まずは、優秀な看護助手を採用する際にチェックすべき、看護助手に向いている人の8つの特徴をご紹介します。

コミュニケーションが好き・得意な人

看護助手は、看護師の指示に沿って仕事を行います。忙しい現場で連携をとるには、看護師をはじめ、医療従事者と円滑なコミュニケーションが取れる人が向いています。

また、病院にいる患者さんは、怪我や病気を患って不安を感じている方も多くいます。患者さんから見れば、看護師と看護助手の区別がつかず、話しかけられることも多いです。

看護助手は入院している患者さんのお世話をする機会も多いため、清潔感や礼儀正しさを備えていて、相手に寄り添ったコミュニケーションができるかどうかも大切です。

【採用時にチェックすべきポイント】

・目を見て笑顔で受け答えできているか
・コミュニケーションが得意なことを示す具体的なエピソードがあるか

人の役に立ちたいという思いが強い人

人が好きで誰かの役に立ちたいという思いをもって働ける人、お世話が好きな人は、看護助手に向いているでしょう。

看護助手は患者さんやご家族をサポートする仕事です。詳しい仕事内容は病院によりますが、食事の配膳下膳や食事の量チェック、食事のカートを取りに行くなどの業務を行います。また、歯磨きのサポートやベッドメイキングに加え、おむつ交換やお風呂介助、体拭きなど、患者さんのセンシティブな部分に関わることもあります。

看護助手は患者さんやご家族と接する機会が多く、直接感謝の言葉をもらうことも多くあります。もちろん大変なこともたくさんありますが、誰かの役に立ちたいという思いがある人なら、手を抜くことなく頑張れるはずです。

【採用時にチェックすべきポイント】

・サポート役としての適性があるか
・人の役に立った経験や動機が明確であるか

責任感を持って仕事をこなせる人

看護助手の役割は、医療現場で看護師のサポートを行うことです。直接的な医療行為は行いませんが、命を預かる現場でサービスを提供する責任を伴う重要な仕事です。

そのため、責任感が強く、看護師の指示をよく聞いて最後まで仕事をやり遂げられる人が看護助手に向いているでしょう。自分の行動が命につながっていると認識できれば、看護助手として必要な立ち回りができる人と考えられます。

【採用時にチェックすべきポイント】

・看護助手として働く意気込み
・志望動機

観察力や相手に寄り添う力がある人

患者さんの些細な変化に気づける観察力を持つ人も、看護助手としての適性があります。医療現場では、患者さんの急な体調変化やトラブルが起こるケースも珍しくありません。患者さんの様子が普段と違う場合に、冷静に看護師へ報告を行い、相手に配慮して寄り添って対応できるかが大切です。

些細な変化に気づけることで、大事を防げる可能性も高まります。

【採用時にチェックすべきポイント】

・好奇心の旺盛さ
・情報収集力
・気配りできているか

周りを見て臨機応変な対応ができる人

状況が変化しやすい医療現場では、常に状況に応じた対応が求められます。看護助手も状況に応じて看護師の指示を仰いだり、患者さんに対応したりすることが必要です。そのため、周囲をよく見て、臨機応変に行動できる人が向いています。

【採用時にチェックすべきポイント】

・問題解決力や判断力の高さ
・過去に臨機応変に対応できた具体的なエピソードがあるか

体力がある人

看護助手は、患者さんの介助や食事の配膳、院内の清掃などで常に院内を動き回ります。1日中動いていることが多く、基本的に座ることのない仕事です。

介助は力仕事でもあるため、体力に自信がある人に適性があるでしょう。加えて、看護助手の仕事が力仕事であると理解している人、中腰の姿勢が続いても耐えられる人、いつも元気に動ける人が向いています。

なお、病院によっては夜勤もあり、生活リズムが不規則になることもあります。体力があるだけでなく、自分の体調管理がしっかりできる人であるかどうかも重要なポイントです。

【採用時にチェックすべきポイント】

・体力や健康を維持していくために配慮していることがあるか
・日頃から体調管理を行っているか

自発的に周囲と協力して行動できる人

看護助手は看護師から指示を受けて行動しますが、指示を待つだけでなく自分から積極的に動けるかも大切です。そのためには、常に周りの状況を把握し、今自分に何ができるかを考えられるかが重要といえます。

また、看護助手は看護師をはじめさまざまな職種と関わります。何があっても受け流すことが上手な人やメンタルが強い人、あまり介入しすぎない程度に仕事ができる人であれば、多職種と上手に関わりながら働ける可能性が高いです。

チーム医療の一員として、看護助手の役割を理解し、他職種と協力・連携しながら働ける人は看護助手として活躍が期待できるでしょう。

【採用時にチェックすべきポイント】

・協調性を示す具体的なエピソードがあるか
・事例を用いて「このときどのように動くか」という質問から主体性を判断する

向上心があり知識のアップデートができる人

医療の現場では、常に新しい知識が求められます。看護助手は医療行為には携わりませんが、看護師をサポートする上で知識は必要です。向上心を持って知識を身につけていける人であれば、仕事の質も高く、信頼をおける存在となってくれるでしょう。

【採用時にチェックすべきポイント】

・看護助手に関連する資格を取得する意思
・看護助手として働く上で知識をつけるためにどのような取り組みをしているか

看護助手に向いていない人の特徴

一方で、看護助手にはあまり向いていない人の特徴もあります。1つでも当てはまっているからと採用しない方がよいというわけではありませんが、改善余地があるポイントとして押さえておきましょう。

定められたルールを守って行動ができない人

看護助手の仕事は、看護助手が単独で行ってもよい業務と、看護師の指示のもとで行わなくてはいけない業務とで明確に分かれています。そのため、定められたルールを守れない人は看護助手には不向きです。決められたルールをきちんと理解し、そのルールの範囲で自発的な行動ができる人に適性があるといえます。

【採用時にチェックすべきポイント】

・面接時の話し方で自分本位の姿勢が感じられる

人との関わりや触れ合いが苦手な人

看護助手は看護師や患者さん、ご家族など、多方面で多くの人と関わる仕事です。仕事をする上で人との関わりは不可欠であり、介助や排泄物の処理などで人と直接的に触れ合うことも多くあります。

そもそも、多くの人と関わることや触れ合うことが苦手という方は、看護助手にはあまり向かないでしょう。

【採用時にチェックすべきポイント】

・面接時のコミュニケーションで違和感がある

受け身の対応しかできない人

自ら考えて行動することが苦手な人も看護助手には不向きでしょう。看護助手の仕事は単純作業の繰り返しではなく、看護師の指示や患者さんの様子に合わせて、臨機応変に対応する必要があるためです。

よって、物事に対して消極的であったり、考えて行動したりするのが苦手な人は看護助手としての役割を全うしきれない可能性があります。

【採用時にチェックすべきポイント】

・志望動機にオリジナル性があるか
・業務について逆質問をするなど、積極性・主体性が感じられるか

責任感に欠け、業務を途中で投げ出してしまう人

直接的な医療行為はしなくとも、看護助手の仕事は患者さんの命につながっています。医療現場は命を預かる場であるため、その点を理解し、責任を持って仕事に取り組めるかどうかが重要です。責任感が乏しく、最後まで業務を成し遂げられないと感じられる人は看護助手には向きません。

【採用時にチェックすべきポイント】

・職歴が極端に多い(家族の転勤などやむを得ない事情をのぞく)

状況に応じた柔軟な対応ができない人

医療現場では状況が安定することは少なく、患者さんの容態の急変やトラブルなどで状況が変わりやすい環境です。看護助手は看護師の指示に沿って仕事を進めますが、状況に応じて指示を仰いだり、必要な行動を判断したりと、臨機応変な対応が求められます。

状況を判断し、冷静かつ柔軟に対応できない人は、医療現場での仕事にあまり向かないでしょう。

【採用時にチェックすべきポイント】

・事例を用いて「このときどのように動くか」という質問から臨機応変さを判断する

1人で黙々と業務を進めることが好きな人

看護助手は、チーム医療の一員として、看護師や他職種との連携・協力が不可欠です。また、主な仕事内容は患者さんのお世話であるため、人との関わりは避けられません。そのため、一人で黙々と業務を進めるのが好きという人には看護助手の仕事は向かないでしょう。

適性がない仕事をしても意欲的に取り組めなかったり、パフォーマンスを発揮できなかったりするため、その人にとってもよくありません。

【採用時にチェックすべきポイント】

・周りの人たちと協力して何かを成し遂げたなどの経験の有無

看護助手の採用を進めるコツ【開業医・病院経営者向け】

看護助手は資格が不要であるため、未経験者でも採用できる職種です。しかし、あまり適性がない人を採用してしまうと、かえって現場の負担が増加する可能性があります。ここでは、看護助手の採用を進めるコツを3つご紹介します。

自院の特性に合わせて必要な人材を明確にする

自院の規模や特性をふまえ、看護助手としてどのような人材が必要であるかを明確にすることがポイントです。

たとえば、病院であればある程度規模が大きく、複数の看護助手がいるケースも多いため、自分の役割をきちんと理解して業務をこなせる人が向いている傾向にあります。

一方、クリニックでは規模的に看護助手を採用しないケースもあるでしょう。採用する場合でもクリニックは少人数制であるため、1つの役割だけでなく幅広い業務に取り組める人が向いています。

病院の場合 ・どの診療科でも柔軟に対応できる人
・体力があり、患者さんの介助を抵抗なくできる人
・責任感があり、冷静に状況を判断して主体的に動ける人
クリニックの場合 ・看護師のサポート以外にも、受付や雑用など幅広い業務をこなせる人
・状況に応じて、柔軟に役割を変えながら対応できる人

採用媒体の選定や求人の打ち出し方を工夫する

よい人材を確保するには、採用活動の工夫も大切です。看護助手は資格不要の職種であるため、幅広い求職者からの応募が期待できます。そのメリットを活かすためにも、求人広告の出し方や求人情報の書き方などを工夫することがポイントです。「自院・自クリニックで働く魅力」が伝わる求人を打ち出しましょう。

人材派遣サービスを活用する

人材を確保する方法は、直接雇用だけではありません。派遣スタッフから看護助手のリソースを確保することも一つの方法です。派遣は人件費のバランスが取りやすく、優秀な人材を短期間で見つけやすいといったメリットがあります。有期雇用となるため、必要な期間だけ契約するといった柔軟性も派遣ならではの特徴です。

自院に適した人材を!ソラストの「医事関連 人材派遣・紹介サービス」

・看護助手をはじめ、幅広い業務に対応できる即戦力人材が揃っているb ・長年にわたり医療受託業務に携わってきた強みがある
・「派遣」「紹介予定派遣」「直接雇用」から人材のニーズに合わせた契約形態をご提案

ソラストは、長年にわたって医療受託業務に携わってきた強みを活かし、看護助手や医師事務作業補助者など、幅広い業務に対応するスタッフの派遣・紹介サービスを提供しています。

長年の経験とノウハウをもとに、病院さま、開業医さまが必要とする人材の派遣・紹介が可能です。派遣・紹介できる人材は医療現場で活躍している人材であるため、即戦力として病院を支える存在となってくれます。

看護助手に向いている人は採用時にしっかりと見極めよう

看護助手に向いている人の特徴はさまざまですが、とくに重要なのは「コミュニケーション能力の高さ」です。看護助手は看護師をはじめ多職種と連携し、患者さんのお世話や介助を行います。人と関わることが好きな人、コミュニケーションをとることが得意な人は、看護助手として活躍できるでしょう。また、医療現場で働く職種のため、臨機応変な対応力や責任感があるかどうかも重要なポイントです。

しかし、看護助手に向いている優秀な人材を見つけ、採用することは簡単ではないでしょう。そんなとき、ソラストの「医事関連 人材派遣・紹介サービス」なら、ニーズに合う即戦力の人材を派遣・紹介できます。看護助手の採用を検討している場合は、ぜひご活用ください。

著者プロフィール

著者:ソラストオンライン
サイト管理人
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