業績概況

1.連結経営成績(2024年度 第1四半期)(百万円)

売上高 34,101百万円 3.6%増収)
営業利益 1,714百万円 43.5%増益)
EBITDA 2,478百万円 25.0%増益)
経常利益 1,596百万円 47.7%増益)
親会社株主に帰属する当期(四半期)純利益 853百万円 74.8%減益)
売上高

医療事業、介護事業及びこども事業がいずれも堅調に推移し、前年同期比3.6%増の34,101百万円となりました。

営業利益

増収による増益のほか、特にスマートホスピタル事業の構造改革に伴う収益性改善、販売費及び一般管理費の削減等により、前年同期比43.5%増の1,714百万円となりました。

EBITDA

前年同期比25.0%増の2,478百万円となりました。

経常利益

前年同期比47.7%増の1,596百万円となりました。

親会社株主に帰属する当期(四半期)純利益

前年同期と比べ74.8%の減益となりましたが、これは前年同期において、2023年6月に株式会社ソラストケア(旧社名:三井住友海上ケアネット株式会社)及びソラストケアネットワーク株式会社(旧社名:総合ケアネットワーク株式会社)を子会社化したことに伴い負ののれん発生益2,828百万円を計上した影響によるものです。

2.セグメント別経営成績(2024年度 第1四半期)(百万円)

売上高構成比
医療関連受託事業

売上高は、コロナ関連業務の特需が終息したことによる約6.7億円の減収要因があったものの、前年度期中に新規受注した請負・派遣業務の業績貢献と価格改定効果等により、前年同期比0.4%減の17,741百万円と、ほぼ前年同期並となりました。営業利益は、請負・派遣業務の増収による増益や前年度に計上した想定以上の新規立ち上げ費用がなくなったこと等がコロナ関連業務の減収による減益影響等を上回り、前年同期比7.5%増の1,158百万円となりました。

介護事業

売上高は、コロナ禍からの回復基調が続いていることに加え、2023年度に子会社化したポシブル医科学株式会社、株式会社ソラストケア等の計4社及び新規開設事業所の業績貢献等により、前年同期比9.1%増の13,763百万円となりました。営業利益は、増収による増益に加え、介護事業所の統廃合をはじめとした効率化を進めたこと、また、前年度に減損損失を計上したことによる償却費負担の減少等により、前年同期比43.9%増の529百万円と大幅増益になりました。

こども事業

売上高は、園児数の増加による増収効果等で、前年同期比3.8%増の2,540百万円となりました。営業利益は、増収による増益や求人費用の減少等により、前年同期と比べて大幅増の52百万円となりました。

その他


スマートホスピタル事業においては、売上高は、サービスプランを変更したものの、順調に新規顧客を獲得できていることが奏功し、前年同期比10.1%増となりました。損益面においては、当第1四半期は引き続き損失を計上したものの、2023年10月の事業構造改革以降は順調に収益性が改善しており、過去最高水準まで改善しました。以上の結果、その他の売上高は前年同期比23.2%増の56百万円、営業損失は25百万円となりました。

※2023年度の実績に2024年度のセグメント変更を反映した参考値を用いて前年比較を実施

3.財政状態(2024年3月末)(百万円)

資産

M&Aに伴う土地等の有形固定資産の増加、現金及び預金や売掛金の増加等により、資産合計は5,346百万円増加しました。

負債

長期借入金の増加、当年度末が金融機関の休業日であったため社会保険料の支払いが来年度に繰り越されたことによる未払金及び預り金の増加等により、負債合計は6,434百万円増加しました。

純資産

親会社株主に帰属する当期純利益2,257百万円の計上があったものの、配当金の支払い1,887百万円及び自己株式の取得1,499百万円の計上等により、純資産は1,087百万円減少しました。

4.キャッシュ・フロー(2023年度)(百万円)

営業キャッシュ・フロー

税金等調整前当期純利益4,141百万円に、減損損失、のれん償却額及び負ののれん発生益等の非資金項目の計上、社会保険料の支払いが金融機関休業日の影響で繰り越されたことによる未払金及び預り金の増加、法人税等の支払額等を加減した結果、7,858百万円の収入となりました。なお、前年度は9,012百万円の収入でした。

投資キャッシュ・フロー

M&Aや固定資産の取得に伴う支出等により、2,762百万円の支出となりました。なお、前年度は2,171百万円の支出でした。

財務キャッシュ・フロー

新規借入と借入金返済による収支差が1,765百万円の収入となった一方、配当金の支払額、自己株式の取得による支出等により、1,837百万円の支出となりました。なお、前年度は5,211百万円の支出でした。

現金及び現金同等物の四半期末残高

前年度末より3,258百万円増加し、15,115百万円となりました。

5.業績予想(2024年度)(百万円)

売上高 139,000百万円 2.9%増収)
営業利益 6,200百万円 12.4%増益)
EBITDA 9,550百万円 7.8%増益)
経常利益 6,050百万円 8.7%増益)
親会社株主に帰属する当期純利益 2,500百万円 10.7%増益)
1株当たり当期純利益 26.69